15年の関屋記念を制したレッドアリオン(撮影:下野雄規)
12年にサマーマイルシリーズに指定されて以降、関屋記念からは多くのシリーズチャンピオンが出ている。今回は史上初の兄弟王者となった
クラレントと
レッドアリオン、2頭のサマーマイルシリーズを振り返る。
先にチャンピオンとなったのは兄の
クラレントだ。5歳シーズンの14年、春は東京新聞杯が3着、京王杯ス
プリングCが2着、安田記念が10着と悔しいレースが続いたが、休養に出ることなく、夏競馬に参戦。この判断が大正解だった。中京記念は8着に終わったが、関屋記念で5つ目の重賞タイトルを獲得。これで勢いに乗ると、同舞台の京成杯オータムHで重賞連勝を果たし、サマーマイルシリーズのチャンピオンとなった。
そして翌15年には1歳下の弟の
レッドアリオンが、やはり5歳でサマーマイル王者に輝く。中京記念は8着に終わったが、続く関屋記念を逃げ切って、兄
クラレントとの兄弟制覇を達成。最終戦の京成杯オータムHは16着に終わったが、サマーマイルシリーズでは
スマートオリオンと同点でチャンピオンとなったのだった。