「優駿スプリント・S2」(17日、大井)
2番手から抜け出した3番人気の
ハーフブルーが重賞初制覇。騎乗した笹川翼が自ら
バースデーを祝った。2着に逃げた1番人気の
リオンダリーナが粘り、上位2頭が「第32回アフター5スター賞・S3」(9月3日・大井)への優先出走権をゲットした。3着には後方から追い込んだ5番人気の
フレンドローマが入った。
ゴールの瞬間、左手が高々と挙がった。この日2勝目で自身の
バースデーを祝った笹川翼の喜びが夜空にはじけた。
好スタートからいったんはハナを奪った
ハーフブルーだが、外から主張した
リオンダリーナを生かせて2番手。抜群の手応えからラスト200メートル過ぎでかわして先頭。必死に追いまくる鞍上に応えて1馬身差をつけた。
エーデルワイス賞・Jpn3で、のちの全日本2歳優駿覇者
ミリアッドラヴの4着。南関東入りしてからは5戦オール連対で初のタイトルを手にした。5戦全てで手綱を取る主戦は「ここを目標に北海道から来た馬。厩舎でしっかり仕上げてくれました。自信を持って乗りました」と感謝。自身今年4勝目の重賞Vは区切りの通算30勝目。しかも31回目の
バースデーVに「持ってますね」と言って照れた。
第1回の覇者
ミヤサンキューティも管理していた鈴木啓師は、ゆかりのレースに3頭出し。「スタートセンスがいいのでまずは行ってくれと。3頭いたので、勝った瞬間しか見れなかったけど…ホッとしました」と笑顔だ。これで夏休み。調教に騎乗するトレーナーは「マイルぐらいまでは良さそう」と展望する。ひと夏越しての成長が楽しみになった。