「東海S・G3」(27日、中京)
ダートの王者
フォーエバーヤングを育てた矢作厩舎から新たな大物の登場だ。ダートで4戦無敗の
ビダーヤがデビュー16戦目で重賞に初挑戦する。
半兄に重賞3勝の
シャケトラがいる良血。昨年2月に芝でデビューすると、勝ち上がりは5戦目。1勝クラスは2着2回、3着3回と勝ち切れなかった。それでも12月にダートに転向すると、あっさりと快勝。そこから一気の4連勝で重賞の舞台に駆け上がった。
担当する広岡助手は「正直、ダートはどうかなと思っていましたが、ダート初戦の時の返し馬で(坂井)瑠星が、ダートでいけると言って勝ってくれました」と振り返る。「走る馬だと思っていましたが、一戦ずつ力をつけていますね。背も伸びて大きくなった感じもあります」と成長を語る。
1週前追いでは、坂井を背に栗東CWを単走で6F85秒5-37秒8-11秒4。同助手は「しまい重点で動きは悪くなかった。右にモタれる面もマシでしたし、これでもう一段上がってくれたら」と上昇ムードを伝える。
世界で戦う
フォーエバーヤングのように厩舎を引っ張る存在へ。広岡助手は「ちょっと目標が高過ぎるかな」と笑いつつ「でも、1600メートルまでは、この馬に頑張ってもらいたいですね」と期待を込める。破竹の5連勝で、まずはダート短距離界の中心に躍り出る。