17年のエルムSを制したロンドンタウン(17年8月撮影、ユーザー提供:馬なり男爵さん)
重賞競走となって今年で節目の30回を迎えるエルムSだが、歴代最多の5勝を挙げているのが岩田康誠騎手だ。この機会に過去の5勝を振り返りたい。
初勝利は08年の
フェラーリピサだった。好位から抜け出すと、伏兵
トーセンブライトの追い上げを1馬身1/4凌いでゴール。07年の兵庫CS以来となる2つ目のタイトル獲得に導いた。そして12年には1番人気の
ローマンレジェンドを駆って、
エスポワールシチーとのマッチレースに勝利。同馬では14年にも
クリノスターオーとの一騎打ちを制している。ちなみにエルムSを2勝以上している馬は、
ローマンレジェンドの他に04〜05年のパーソナルラッシュの1頭だけだ。
そして15年には2番人気の
ジェベルムーサとコンビを組み、
グレープブランデーとのクビ差の接戦に勝利。前年の
ローマンレジェンドに続くレース史上2人目の連覇を達成した。そして直近の勝利は17年の
ロンドンタウン。先団インで脚をためると、逃げ粘りを図る
ドリームキラリ、1番人気の
テイエムジンソクをゴール前で捕らえてフィニッシュ。勝ち時計は1分40秒9の日本レコードだった。
残念ながら今年の参戦はない。17年以降は19年の
テーオーエナジーが8着、21年の
デルマルーヴルが13着、24年のサヴァが12着と結果を残せていないが、いつの日か6勝目、さらには大台の10勝目に到達することを期待したい。