「習志野きらっとスプリント・S2」(30日、船橋)
転入初戦から
スピード全開-。3番人気の
ファーンヒルが好位から抜け出し、3馬身差の完勝で重賞初挑戦初Vを達成。「第32回アフター5スター賞・S3」(9月3日・大井)、「第36回テレ玉杯オーバルスプリント・Jpn3」(9月23日・浦和)、「第58回東京盃・Jpn2」(10月9日・大井)への優先出走権をゲットした。2着に2番人気の
ストライクオン、3着に5番人気の
デュアリストが入った。単勝1・5倍の1番人気に支持されて連覇を狙った
エンテレケイアは見せ場なく12着に沈んだ。
ラスト200メートル過ぎ。好位にいた
ファーンヒルがうなるような手応えで先頭に立つと、あっという間に後続を引き離した。最後は3馬身差の完勝。転入初戦で初ナイター、そして大外枠と不安材料を抱えての一戦だったが、終わってみれば単なる杞憂(きゆう)だった。
「確かに1000メートルの大外とか不安は大きかったけど、厩舎でうまく仕上げてくれたし、返し馬から調子の良さが伝わってきたので自信を持って乗った」と笹川翼は胸を張った。
JRA時代はオープンで2着2回が最高だった6歳馬が、新天地で花を開かせそうだ。荒山勝師は「ジョッキーがうまく乗ってくれたね。本番と同じ舞台で勝てたのは大きい。オーナーと相談してからだけど、自分としてはJBC(ス
プリント、11月3日・船橋)一本でもいいと思っている」。本番と同じ舞台で速さを強烈アピール。秋の大一番へ期待が膨らむのも当然か。