7月27日に秋季競馬番組が発表されているが、注目は12月20日(土)に阪神ダート1800mで行われる
ポインセチアステークス。同週17日(水)には川崎競馬場で全日本2歳優駿(ダート1600m)が行われるが、ここの出走枠から漏れてしまった馬も大幅に調整を変更することなく、オープン特別へ出走できるという意味では非常に大きな意味を持つ。そもそも、このレースを目指して結果を出せば、年明けのブルーバードカップや雲取賞へ出走しやすくなるので、ローテーションが組みやすい。
また、阪神芝1800mで行われていた野路菊ステークスが阪神芝1600mに距離短縮。マイルになったことで牝馬も参戦しやすいレースになったのは間違いないが、翌週には牝馬限定のサフラン賞(中山芝1600m)があったり、8月24日(日)には新潟2歳ステークスが行われているので、どのくらいの頭数が集まるのか注目だろう。
【8月9日(土) 中京芝1400m】
◆
ゴッドアイ(牝、父
コントレイル、母ジェルミナーレ、栗東・橋口慎介厩舎)
おじには2008年アーリントンCを勝った
ダンツキッスイ(父シンボリクリスエス)がいる血統。本馬は2023年セレクトセール当歳にて、3100万円で落札されている。
6月26日にゲート試験を合格した後、一旦放牧に出されて、7月8日にチャンピオンヒルズから栗東へ戻ってきた。その週の追い切りではいきなり坂路4F52.8秒をマークして、翌週の坂路では4F52.5秒、2F24.4秒をマーク。7月30日のCW追い切りでは3頭併せを最後方から追走して最先着。6F85.6秒と全体時計は遅くなったが、ラスト1Fは11.1秒の切れ味を見せた。鞍上は幸英明騎手が予定されている。
◆
ミッキーラヴィータ(牝、父
モーリス、母レッドラヴィータ、栗東・高橋亮厩舎)
全兄に2024年中山記念を勝った
マテンロウスカイ、母系には2006年メルボルンCを勝った
デルタブルース(父ダンスインザダーク)がいる血統。本馬は5月15日にゲート試験を合格しており、その後、牧場へ戻って調整。7月11日にノーザンFしがらきから入厩している。
翌週から3週連続で坂路の追い切り。すべて4F52秒台と速い時計で動くことができており、7月31日の1週前追い切りでは団野大成騎手が跨り、3歳未勝利を追走して同入。最後まで余裕のある動きで
スピードのあるところを見せている。「調教を進めて煩くなっていくタイプかと思いましたが、逆に追い切るごとに落ち着きが出てきました」と高橋亮調教師。栗東へ入厩してからの追い切り本数は少ないものの、すでに出走態勢は整っている。
【8月10日(日) 中京芝2000m】
◆
カラペルソナ(牝、父
エピファネイア、母カリーナミア、栗東・斉藤崇史厩舎)
母系には未勝利、1勝C、中京2歳Sと3連勝した後に海外遠征し、マハブ・アル・シマール2着、ドバイゴールデンシャヒーン6着という実績を残している
アメリカンステージ(父
Into Mischief)がいる。
4月18日にすでに新馬勝ちしている
ベレシートとともにゲート試験を合格。その後、放牧に出されていたが、帰厩した姿について「馬が良くなって戻ってきましたね」と斉藤崇史調教師。7月30日のCWでの1週前追い切りは古馬1勝Cを追走して同入。全体時計は6F82.5秒をマークして、ラスト1Fは11.5秒でまとめている。鞍上は団野大成騎手が予定されている。
◆
アストロレガシー(牡、父
リオンディーズ、母ルナステラ、栗東・武英智厩舎)
おじには2019年
ジャパンCなどGIで2勝を挙げ、現在は種牡馬として活躍する
スワーヴリチャード(父ハーツクライ)がいる血統。
本馬は6月26日にノーザンFしがらきから栗東へ入厩。7月10日にゲート試験を合格すると、在厩したまま調整を続けており、7月19日の坂路では4F51.5秒と好時計をマークしている。1週前追い切りとなる、7月30日のCWでは新馬に先行して先着、6F81.7秒をマークしており、楽に時計が出てしまうようなタイプだろう。鞍上は武豊騎手が予定されている。
(取材・文:井内利彰)