今年で60回目を迎える札幌記念(写真は21年8月、撮影:高橋正和)
札幌記念は「スーパーGII」の異名が示すように、1着賞金が最も高いGIIとなっている。そこでこの機会に他のGIIの賞金と比較してみよう。
今年、JRAで施行される平地GIIは38鞍ある。当然ながら1着賞金の高さは古馬混合戦→3歳限定戦→2歳限定戦の順となる。1着賞金が最も高いのは札幌記念の7000万円。続いて6700万円で阪神大賞典やオールカマー、京都大賞典など8鞍。以下、6200万円のAJCCなど3鞍、5900万円のマイラーズCなど5鞍、5700万円の目黒記念など3鞍、5500万円の阪神牝馬Sなど3鞍と続く。ちなみにマイル以下の6鞍のうち、阪神Cを除く5鞍は5900万円。また、ハンデ戦は5700万円、牝馬限定戦かダート戦は5500万円なので、ある程度の規則性がある。ここまでが古馬混合戦だ。
続いて3歳限定戦の12鞍は牝馬限定戦以外の7鞍が5400万円、牝馬限定戦の5鞍が5200万円だ。また、2歳限定戦の3鞍は全て3800万円となっている。
ちなみに札幌記念の7000万円は、2歳限定GIの朝日杯FSとホープフルS、J・GIの中山グランドジャンプと中山大障害と同じ。ちょっとした豆知識として覚えておきたい。