「札幌記念・G2」(17日、札幌)
サマー2000シリーズの最重要レースであり、秋のG1戦線を見据える有力馬の参戦もある北都のスーパーG2。今年、主役を張るのはデータ班もイチ推しの
ステレンボッシュだ。今春はやや精彩を欠いたが、メンバー唯一のG1馬がここで貫禄の走りを見せ、実りの秋へとつなげたい。
昨年の桜花賞馬
ステレンボッシュが、デビューの地・札幌へ2年ぶりに凱旋。G1タイトルを引っさげて、スーパーG2の主役を務める。
ヴィクトリアM8着後は福島県のノーザン
ファーム天栄に放牧。英気を養い、8月1日に函館入りした。6日の1週前追い切りでは
レッドアトラーニ(3歳未勝利)と併せて5F66秒5-38秒1-12秒6をマーク。追走併入に、田村助手は「天栄でしっかり乗り込んでもらいました。いつもより
テンションが高めなので掛かったらどうしようかと思っていましたが、我慢できていましたし、馬なりで自分から進んで行きました。問題はないですね」と好感触を得て安どの表情を浮かべた。
末脚不発に終わった前走については、「展開がハマらなかったですね。外にも出せませんでしたから。大阪杯は案外でしたが、前走に関しては納得しています」と敗戦にもうなずく。その一方で、13着と大きく崩れた大阪杯は「いいと思いましたが、やはり輸送がこたえたようですね。朝から昼までに6〜8キロ減っていたので」と回顧した。
今回の函館遠征も「1日目だけ
テンションが高かった。その辺ですかね。今回は同じ轍を踏まぬよう、木曜に移動する予定。いい結果を出したいですね」と敗戦を糧に前へと進む。桜の女王の実力はこんなものではないはず。凱旋Vで完全復活を遂げる。