北海道SC2025に出走するマテンロウコマンド(撮影:稲葉訓也)
8月14日(木)に門別競馬場で行われる北海道スプリントカップ(3歳・JpnIII・ダ1200m)。昨年から世代限定戦となり、レース時期も8月に変わった。東京盃、JBCスプリントを目指す3歳馬にとって、ぜひとも賞金を加算しておきたい一戦となる。
今年は中央競馬から3頭、ホッカイドウ競馬から5頭が出走する。中心は4連勝中の
マテンロウコマンドだが、星雲賞を制して勢いに乗る地元馬
ミラクルヴォイスなどにも注目。未来の短距離王者を目指す、素質馬同士の戦いがいま始まる。発走予定日時は14日(木)の19時55分。主な出走予定馬は以下の通り。
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マテンロウコマンド(牡3、栗東・長谷川浩大厩舎)
昨年6月のデビュー戦は10着だったが、ダートに転じ才能開花。4着、3着と少しずつ着順を上げると、11月には7馬身差で初白星。そこから勢いに乗り、1勝クラス、昇竜S、兵庫CSと目下4連勝を飾っている。今回は1200mへの距離短縮がポイント。結果を残せれば、秋の
ビッグタイトルも視野に入る。
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ミラクルヴォイス(牡3、北海道・佐久間雅貴厩舎)
デビューから9戦して、全てで掲示板入りと安定感が魅力。今年初戦の
ネクストスター北日本は2着、続く北斗盃が3着とまずまずだったが、6月の特別戦で距離を縮めると古馬相手に6馬身差の圧勝を飾り、続く星雲賞も4馬身差で完勝した。高い適性示すス
プリント戦で、さらなる強敵撃破に燃える。
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ヤマニンチェルキ(牡3、栗東・中村直也厩舎)
今年4月の
バイオレットSは出遅れたうえ、芝部分で行き脚が付かず、後方からになったが、直線では目の覚めるような末脚で差し切った。兵庫CSはコース形態も合わなかったか4着。前走の天保山Sはやはり芝スタートが課題で追走に苦労した。今回はダートスタートのワンターン。得意条件で巻き返したい。
そのほかにも、先行力が魅力の
エコロアゼル(牡3、栗東・森秀行厩舎)、前々走の
フロイラインス
プリントで7馬身差の圧勝劇みせた
ワンダーウーマン(牝3、北海道・石本孝博厩舎)などが出走を予定している。