「札幌記念・G2」(17日、札幌)
復活への準備は整った。昨年の桜花賞以来の勝利を目指す
ステレンボッシュは、函館ダートで最終リハ。初コンビを組む池添を背に軽快な脚取りで僚馬を抜き去り、状態の良さをアピールした。昨年は3歳牝馬路線を引っ張る活躍を見せたが、今年は2戦連続着外の成績。もう負けられない。北の大地で輝きを取り戻す。大阪杯5着の
ホウオウビスケッツも札幌芝で順調な仕上がりを見せた。
北の大地で復権を期す。昨年の桜花賞馬
ステレンボッシュは、新コンビの池添を背に函館ダートに登場。最後の直線では強めに追われた先導役の
サマースピリット(3歳未勝利)を馬なりで楽々と抜き去り、1馬身先着。僚馬をかわしてからも肩ムチを入れて、最後まで気を抜かせなかった。
当初は函館Wで行う予定だったが、小回りのコーナリングなどを考慮して、伸び伸びと走れるコースへ。芝に入れるプランもあったが、雨が降らず馬場が硬いこともあって、最終的にダートを選択した。初めてまたがった鞍上は「(前の馬と)離していきましたが、離れてからも自分からハミを取っていましたし、4コーナーで並んでいった時もいい形で走れていました」と好感触を口にする。「牝馬なのであとはメンタルの問題だけ。ただ、牝馬の3冠路線を戦った馬。力はあると思うので」と復活への重要ポイントを挙げた。
3歳シーズンを終えるまでは全て馬券圏内で安定感は抜群だったが、今年の2戦は(13)(8)着。本来の姿を見せられていない。中でも2走前の大阪杯は長距離輸送がこたえて力を出せなかった。その経験を踏まえて、今回は木曜に札幌へと移動して調整する。
担当の田村助手が「馬自体は去年の秋より良くなっています。結果を出せればですね」と逆襲に燃えれば、池添も「何とかここでいい結果を出して、秋に向かっていければ。まずは結果を求めて乗りたいと思います」と力を込めた。まだ終わっていないことを示すには勝つことが一番。目指すは1年4カ月ぶりの白星のみだ。