8月24日(日)に札幌競馬場で行われるキーンランドカップ(3歳上・GIII・芝1200m)。2006年に格上げされた短距離重賞で、現在は1着馬にスプリンターズSの優先出走権が与えられる。本稿では同レースの開催にあたり、歴代勝ち時計をランキング形式で紹介する(重賞格上げ後の06年以降に限る)。
■4位タイ 2006年 1分8秒4
チアフルスマイル 短中距離の条件戦で経験を積み、OP昇級後は重賞を中心に出走を続けたが、タイトルには遠く。06年のキーンランドCが実に14回目の重賞挑戦だった。8枠16番と決して楽ではない枠順だったが、中団に控えて脚を溜めると、直線では先に抜け出した
シーイズトウショウを鋭くとらえて勝利。6歳夏に待望の初タイトルを飾った。
■4位タイ 2009年 1分8秒4
ビービーガルダン 08年春から本格化の兆しを見せ、秋のスプリンターズSで3着に入るなど、大きな飛躍を予感させる。09年初戦の阪急杯で重賞初制覇を果たし、同年夏のキーンランドCには2番人気で出走。好位から楽に抜け出す、危なげない走りで重賞2勝目を飾った。同馬はその後、白星こそなかったが、短距離路線で存在感を示した。
■4位タイ 2010年 1分8秒4
ワンカラット デビュー勝ちのあと、3歳時にフィリーズレビューを制覇。その後、しばらく白星から遠ざかったが、4歳夏の北海道シリーズで活躍をみせる。函館スプリントSで1年4カ月ぶりの勝利を挙げると、続くキーンランドCも好位抜け出しの運びで連勝。結果的に引退レースとなった12年オーシャンSも制すなど、生涯で重賞4勝を挙げた。
■2位タイ 2008年 1分7秒9
タニノマティーニ 同年5月のテレビ愛知OPで3着に好走していたとはいえ、以降3走が8着、12着、5着とひと息だったこともあり、単勝161.4倍の16頭中最低人気で出走した。道中は内4、5番手を確保。直線で先に抜け出した
ビービーガルダンの外に切り替えて追い出すと、鋭く伸びて快勝。レース史上最大の大波乱を巻き起こした。
■2位タイ 2024年 1分7秒9
サトノレーヴ 重賞初挑戦の阪急杯は4着に終わったものの、春雷Sを制して北海道シリーズに参戦すると、函館スプリントSを1.1/4馬身差で快勝。中2カ月の間隔で挑んだキーンランドCは、馬体重が16kg増えたが、道中3、4番手から楽に抜け出して重賞連勝。秋のスプリンターズSは7着に敗れたが、今年の高松宮記念を勝ち、大きく飛躍した。
■1位 2012年 1分7秒6
パドトロワ 前年のキーンランドCで3着に入り、続くスプリンターズSでも2着と見せ場。その後は勝ち星になかなか手が届かなかったが、初の直線競馬となった12年のアイビスSDで復活を果たすと、2年連続で参戦したキーンランドCで逃げ切り勝ち。ゴール前は
ダッシャーゴーゴーとぴったり並んだが、ハナ差だけわずかに退けた。