「新潟2歳S・G3」(24日、新潟)
新種牡馬
ポエティックフレア産駒の
リアライズシリウスが重賞制覇に挑む。東京芝マイルの新馬戦を逃げ切りV。二の脚の速さでハナを奪い、気分良くラップを刻むと、最後は余裕の手応えで後続を7馬身突き放した。
騎乗した津村は「強い内容だった。馬場が悪いなかで、あの競馬でしたからね」と振り返る。稍重馬場で1分35秒7は新馬戦としては優秀。「
スピードを持続できる。ある程度のポジションで運びながら、長くいい脚を使います」とセールスポイントを挙げつつ、素質の高さを買っている。
新馬戦は逃げ切りだったが、追い切りでは馬の後ろにつけて鋭い動きを見せている。手塚久師は「今回は逃げる競馬ではないかなと思っている。競馬では分からないけど、調教では後ろから行って動けていますからね」と説明。鞍上も「逃げなくても問題ないと思いますよ」と、
スピード一辺倒のタイプではないことを強調した。
父
ポエティックフレアは受胎率が低く、この世代は108頭に種付けしたものの競走馬登録した馬は37頭だけ。それでも、既にJRAでデビューした7頭が〈2・2・3・4〉の好成績を収めており、その中でも注目されているのが同馬だ。「勝ち負けできる力はあると思います」と力を込めた津村。少数精鋭の中で存在感を示した素質馬が、重賞Vに向かって突き進む。