“メイ
ショウ”の冠名で競馬ファンに親しまれている馬主の松本好雄氏(87)が23日、個人馬主として初となる所有馬によるJRA通算2000勝を達成した。
メモリアルVを決めたのは、中京3R(芝1400メートル)の高杉吏麒騎手が騎乗した
メイショウハッケイ(牝2歳、栗東・本田)。3頭横並びのたたき合いを鼻差で制した。前人未到の大記録達成に多くの関係者が祝福のコメントを寄せた。
◆南井克巳元調教師(騎手として19勝、調教師としては
シリウスSの
メイショウスミトモなど97勝)「偉大な記録ですね。ジョッキーで2000勝するのも大変なのに、オーナーで達成するなんて、すごいこと。人柄が良くて人格者。本当によく面倒を見てもらいました。私も幸せな調教師人生を送らせていただきました。97勝ですから20分の1ですね(笑)。会長にはお世話になって、多くの馬を預からせてもらいましたから。ずっとオーナーでいてほしい人。みんながそう思っているでしょうけど、いつまでも元気でいてほしいですね」
◆福永祐一調教師(騎手時代の05年にメイショウボーラーでフェブラリーS制覇)「『あわよくば自分の馬で』と思っていました。切り替えて(4Rの
メイショウハダル)でその2000勝に続こうと思っていたんですがね(笑)。本当に前人未到の記録だと思います。こういった方々のおかげで競馬が成り立っています。松本オーナーがこうして競馬を大きくしてくれているように、自分もその一翼を担っていけるようになりたいですね。本当におめでとうございます」
◆石橋守調教師(騎手時代はメイショウサムソンとのコンビで皐月賞&ダービーの2冠。天皇賞・春もV。調教師としては
メイショウタバルで宝塚記念制覇)「感無量ですね。先週は勝てなかったですが、きょうの初戦で勝つことができて良かった。本当は僕が決めるつもりだったんだけどね(笑)。本田先輩が決めてくれて良かった。みんな喜んでるよ。恩返ししても返し切れないくらいの人。これからももっと貢献したいですね」
◆飯田祐史調教師(調教師として
メイショウダッサイで中山大障害、中山グランドJなどを制覇)「本当に良かったです。本田さんみたいに縁のある方が決めてくれて良かった。僕自身もずっとお世話になってきているし、いろんな人がお世話になっていると思う。偉業ですね」
◆池添謙一騎手(10日の札幌8Rを
メイショウタイピンで制し、松本オーナーの1999勝目を飾る)「父(兼雄元調教師)の代からお世話になっています。父が調教師になってから、たくさんの馬を預けていただいて僕もたくさん乗せてもらいましたし、重賞も獲らせてもらいました。素晴らしい記録だと思います。皆さんも口をそろえるように本当に素晴らしい方で、競馬もそうですが、日高を始めとした馬産地も支えてくれていらっしゃいますからね。メイ
ショウさんの馬でみんな頑張ろうという気持ちを持っています。1999勝を勝った時に僕が乗せてもらっていて、今週は僕は乗る予定がなかったので会長には『応援させてもらいます』と連絡していました。これからもお世話になると思いますし、よろしくお願いします」
◆松本好隆氏(長男)「(父は)家で見ていて電話したら喜んでいましたよ。先週勝ちたかったですが、ようやく勝てました。50年以上馬主をやっていますし、その積み重ねでここまできました。一番お世話になっている三嶋牧場さんの馬で勝つことができて良かったです。本当に皆さんのおかげです」