今週の日曜日は、中京競馬場で中京2歳ステークス(GIII・芝1400m)が行われます。
昨年までの中京2歳Sは12月の中京芝1200mで2歳戦限定のオープン特別として開催されていましたが、今年から小倉2歳Sの競走条件を引き継ぐ形で実施されます。今年から中京2歳Sは中京芝1400mが舞台の2歳限定重賞として生まれ変わっています。過去の中京2歳Sのデータでは信ぴょう性に欠けるため、ここでは24年以降の8月の中京芝1400mで開催された1勝クラス以上(計8レース)を対象に紐解いていきたいと思います。
データ対象の8レースを見ると、前走で京都か阪神に出走していた馬が4勝2着5回3着5回となっています。京都と阪神は中央4場(ほかに東京と中山が該当)に属する競馬場です。多くの主要競走が開催される競馬場でもあり、ローカル競馬場と比べるとメンバーレベルは高くなる傾向にあります。前走で京都、阪神に出走していた馬はレベルの高いレースでの経験が強みになるため、先に書いたような結果となっているのではないかと考えられます。
また、意外なところでは前走小倉組も3勝2着1回3着1回とまずまずの成績を残しています。前走小倉から参戦し上位争いに絡んだ馬は、すべて前走から中2週以内で出走。夏場でもコンスタントに使えるのはそれだけ体調のいい証拠と言えますし、状態の良さがアドバンテージになっているのかもしれません。
データが不足している今年の中京2歳Sですが、前走の競馬場に着目して予想を組み立てるのも策としては有効ではないでしょうか。
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先週のキーンランドCでは【残った馬】の
パンジャタワーが2番人気で優勝。今回の中京2歳Sと同じ舞台で行われた今年の愛知杯では【注目の穴馬】として取り上げた
ワイドラトゥールが10番人気で優勝するなど結果を残しています!
今週もケシウマの【残った馬】&【注目の穴馬】にご期待ください!
ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。
【条件】
前走中京に出走
[0-0-0-11]複勝率0%
該当馬:
アイルトン、
タマモイカロス、
フレンドモナコ、
マイケルバローズ(過去の該当馬:24年1勝クラス・
ステラスプレンダー3番人気9着)
※特に言及のない限り、データは24年以降の8月の中京芝1400mで開催された1勝クラス以上(計8レース)を対象にしています。
上位人気が予想される
マイケルバローズが該当しました。
データ対象の8レースでは前走中京組はすべて馬券圏外となっています。中京は高低差が3.5m、直線には急な上り坂が設けられていて、どちらかと言えばタフなコースと言えます。前走で中京に使われている馬はタフなコースを走った疲れが抜け切らない中、再び中京に出走するため本来の力を出し切れずにレースを終えてしまうのではないでしょうか。
該当馬に挙げた
マイケルバローズは前走で中京の新馬戦に出走。2着馬とはハナ差の接戦で目いっぱいの競馬をしていた印象。体力がつききっていない2歳馬でもありますし、前走の疲れを残した状態で出走してくる危険性も十分にありそうです。
また、前走の対戦メンバーのその後の成績から、やや相手関係に恵まれた面も否定はできません。今回は重賞で確実に前回よりもメンバーレベルは上がりますし、人気でも信用はしづらい印象です。人気でも評価できる点に欠ける1頭と言えそうですし、ここは思い切って本馬の評価を割り引いて考えることも必要なのではないでしょうか。
はたして、ケシウマはどんな消去データを提示してくるのか。重賞レースの参考として、公開中の『
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