昨年まで夏の小倉開催を締めくくるレースとして小倉2歳Sが行われていたが、開催日程の変更により夏の中京開催を締めくくる2歳戦として新設されたレース。それでも、キャリアの浅い馬同士の1戦であることに変わりはない。舞台となるのはファルコンSなどの舞台にもなっている中京競馬場芝1400mコースは2角奥のポケットからスタートするワンターンコース。3角まで距離がたっぷりあることに加え、最後の直線には急坂が待ち構えていることからペースがあがりにくい。
◎
マイケルバローズは中京競馬場芝1400m新馬戦優勝馬。このレースは前後半の3ハロンが34.6秒〜35.5秒というミドルペース。勢いよくゲートを飛び出したものの無理をせずに好位グループを形成し、残り1000m標付近から外に持ち出されると外々を回りながら長く良い脚を使って後続の追撃をしのぎ切った。まだ随所に子供っぽさを残し荒削りのレースだったが最後の2ハロンのレースラップが11.7秒、11.8秒だから悪くない。コースを経験していることはアドバンテージになるはずだ。
〇
パープルガーネットは東京競馬場芝1400m新馬戦優勝馬。前後半の3ハロンが35.6秒〜35.1秒というスローペースの中、先行馬を見るような位置で我慢。最後の直線では行き場を失うようなシーンもあったが、スペースを見つけると鮮やかに馬群を割り、操作性の高さと優れた瞬発力を披露した。このレースの2着馬、4着馬は休養に入ってしまったが、3着馬が次走で勝ち上がり、5着馬が次走2着と高いレベルのレースだった。
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スターアニスは小倉競馬場芝1200m未勝利戦優勝馬。5着に敗れたデビュー戦も出遅れながら出走メンバー最速の上がりタイムを記録。馬体重を12kg絞って挑んだ前走も決して褒められたスタートではなかったが、強い前進気勢を見せてリカバリー。4角で外に持ち出されるとあっさり抜け出して後続に7馬身差。1ハロンの距離延長は大きなマイナスにならないはずだ。
△
アイルトンは中京競馬場芝1400m新馬戦2着馬。やや
バランスを崩しながらのスタートだったが、すぐにリカバリーしてハナに立とうかという勢いで追走。鞍上が巧みに馬群の中で我慢させ勝ち馬に迫った。未勝利馬とはいえ侮れない。
あとは前走の内容が良かった△
タマモイカロスとイーブンペースに強そうな△
ジュジュドール、△
コラルリーフのレースにも注目したい。