08年の阪神JFを制したブエナビスタ(08年12月撮影、ユーザー提供:シカダワキノリさん)
9月6日は「妹の日」だ。漫画家や著述家として活躍し、多数の書籍を残した畑田国男氏によって、91年に制定された。畑田氏は、スポーツや芸能など、社会で活躍する女性に妹が多いことから「姉妹型」を提唱。妹の星座である乙女座の中間の前日が占星学上ふさわしいとされたことが、9月6日に制定された由来だという。そこで今回はJRA史上唯一の同一GI姉妹制覇を達成した
ブエナビスタと
ジョワドヴィーヴルの阪神JFを振り返りたい。
ともに母が
ビワハイジの
ブエナビスタと
ジョワドヴィーヴルは、3歳違いの姉妹だった。
ブエナビスタは06年生まれのスペシャルウィーク産駒。08年秋にデビュー。2戦目で初勝利を挙げると、6/17の抽選を突破して阪神JFに参戦する。道中は後方だったが、直線で大外から強襲。最後は流す余裕を見せながら2馬身半差の圧勝で、母仔制覇を達成した。
それから3年後の11年、今度は09年生まれのディープインパクト産駒である妹の
ジョワドヴィーヴルが主役となった。デビュー戦を快勝すると、阪神JFに直行。キャリアの浅さが不安視され、単勝6.8倍の4番人気に留まったものの、中団からあっさり差し切り。姉と同じく2馬身半差の完勝で、2歳女王の座をつかみ取ったのだった。
意外にも姉妹でのJRA同一GI制覇はこの1例だけとなっている。この偉業を次に達成するのはどの馬、そしていつなのか。その時を心待ちにしたい。