無傷2連勝で重賞Vを決めたキャンディード(中央左)
「中京2歳S・G3」(31日、中京)
記念すべき第1回覇者は6番人気の
キャンディード。1番人気に推された
スターアニスとの激しいたたき合いを制し、初代王者の座に君臨した。
道中は中団から飛ばす先行勢を見る形。十分な手応えを残したまま直線を迎えると、先に抜け出したラ
イバルとラスト1F地点からマッチレースに。なかなか抜け出せなかったが、最後に首をのぞかせたところが
フィニッシュラインだった。
1分19秒4の2歳レコードでVに導いた北村友はこの日、9鞍に騎乗して3、3、3、1、1、4、1、1、2着と絶好調。殊勲の鞍上は「4角を迎える時には十分手応えがあったし、もっと楽にかわせると思っていた」と振り返る。その原因に気性面を挙げ、「調教の時から気の悪さを見せていて、その辺がすぐに抜け出せなかったところ。悪さが改善され、落ち着きのあるなかでいい方に行けば」と今後の成長に期待した。
管理する松下師は「2歳にしては完成度が高いですね」と笑顔。次走は明言を避けたが、「ジョッキーはきょうの感じならマイルも大丈夫と言っていました」と、今後の展望が開ける一戦に手応えをにじませた。暮れの大一番を視界にとらえた若駒は、まだ見ぬ景色を求めて走り続ける。