17年の菊花賞を制したキセキ(17年10月撮影、ユーザー提供:evangelionさん)
今週こそ吉報が届くか。土曜札幌5Rの2歳新馬(芝1500m)のイノリ(牝2、栗東・高橋康之厩舎)、同じく中山5Rの2歳新馬(芝1200m)の
ナムラパピ(牝2、美浦・武市康男厩舎)に、
キセキ産駒のJRA初勝利がかかる。
キセキは14年生まれの
ルーラーシップ産駒。3歳時に菊花賞を制覇。その後は惜しくも勝利に手が届かなかったが、7歳まで走ってGIで2着4回、3着1回。総獲得賞金は7億円超えの名馬だった。22年からブ
リーダーズ・スタリオン・
ステーションで種牡馬となり、現2歳の
ファーストクロップは先週までにJRAで5頭がデビュー。計9戦しているものの、まだ馬券に絡んだことはない。
土曜は2頭の産駒が出走予定だ。札幌5Rの2歳新馬のイノリは、母の父がダンスインザダーク、祖母の半兄がナリタトップロードという「菊花賞血統」だ。それだけに1500mの対応がカギとなるだろう。また、中山5Rの
ナムラパピは3代母が
アビラで
カテドラルや
ジェベルムーサなどが近親。さらにディープインパクト3×3の強力なクロスを持っている。
実戦でどこまで変わり身を見せられるか。願わくは父にJRA初勝利を届けてほしい。