◆紫苑S追い切り(4日・栗東トレセン)
秋華賞
トライアルの第10回紫苑S・G2(7日、中山=3着までに優先出走権)に出走する
ダノンフェアレディが4日、メンバー唯一の木曜追いを行い、素軽い走りで状態の良さを感じさせた。
全く無理せず、跳ねるように駆け上がった。栗東・坂路で序盤こそゆったり入ったが、徐々に
スピードに乗っていく。しかし、走りのリズムは乱れない。手綱は動かなくても、自然とあふれ出る躍動感。ラスト2ハロンは11秒8、12秒2の高速ラップを刻んだ。「最後の伸びが良かったですね」と橋口調教師はうなずく。
輝きを取り戻しつつある。昨夏の新馬戦は今や重賞勝ち馬の
ショウナンザナドゥに先着するデビューV。その後は脚元の不安もあり、思うような調整ができなかったが、自己条件だった前走は2馬身差で完勝した。
「カイバ食いがよくなって、前に比べると、馬が全然違います」。前走はデビュー時から34キロ増だったことに加え、この中間も1週前にCWコースで6ハロン80秒7とびっしり追われる併せ馬を行った。充実期だからこそ攻められる。「権利というより、ここを勝ちたいですね」とトレーナー。最後の一冠へ、壁は決して高くない。(山本 武志)