ローズS2025に出走予定のフェアリーライク(今年2月撮影、ユーザー提供:ななみさん)
武豊騎手が
フェアリーライク(牝3、栗東・笹田和秀厩舎)で、ローズステークス(3歳牝・GII・芝1800m)の19年ぶり7勝目を狙う。
武豊騎手はこれまでローズSに28回参戦。2回目の騎乗となった88年に
シヨノロマンで初制覇を果たすと、89年の
シャダイカグラで連覇を達成。その後も98年に
ファレノプシス、03年に
アドマイヤグルーヴ、05年に
エアメサイア、06年に
アドマイヤキッスで制し、史上最多の通算6勝を挙げている。ただ、07年以降は12連敗中。この間は07年の
ベッラレイアの2着が最高着順となっている。
今年のパートナーは
フェアリーライクだ。父
ゴールドアクター、母ヒノクニノオンナ、母父ヘニーヒューズの血統。3走前の未勝利を勝った後、チューリップ賞に参戦して穴人気を集めたが、折り合いを欠いて10着に敗退。その後は無理せず休養へ。そして休み明けとなった前走の1勝クラスでは武豊騎手と初コンビ。後方追走から勝負所で大外を押し上げると、直線でも渋太く脚を使い、きっちりと差し切ってみせた。依然として行きたがる面がネックだが、そういう意味で1800mへの距離短縮はプラス。春は重賞の壁に跳ね返されたが、立ち回り一つで十分にチャンスがあるだろう。
武豊騎手は自身の記録を更新するローズSの7勝目となるか。衰え知らずのレジェンドが、秋競馬を大いに盛り上げてくれることを期待したい。