セントライト記念2025に出走予定のミュージアムマイル(今年4月撮影、ユーザー提供:旅っ程さん)
皐月賞馬の
ミュージアムマイル(牡3、栗東・高柳大輔厩舎)が、セントライト記念(3歳・GII・芝2200m)で始動する。
ミュージアムマイルは父
リオンディーズ、母ミュージアムヒル、母の父ハーツクライの血統。父は15年の朝日杯FSの覇者。一方の母はJRAで3勝。4代母は名繁殖牝馬の
ハッピートレイルズなので、93年のマイルCS覇者の
シンコウラブリイ、昨年のオークスと秋華賞を制した
チェルヴィニアと同じ一族となる。
ここまで7戦3勝。デビュー2戦目から未勝利、黄菊賞と連勝。その後、朝日杯FSは2着、弥生賞は4着だったが、皐月賞で巻き返しに成功。テン乗りのJ.モレイラ騎手に導かれ、中団から鮮やかな差し切りを決めて、GIウイナーの仲間入りを果たした。続く前走の日本ダービーは6着だったが、結果的に距離が長かった印象。その点、200mの距離短縮で2200mとなる今回は、メンバー唯一のGI馬としても結果がほしい一戦となる。
84年の
グレード制導入以降、セントライト記念に出走したGI馬は13頭いる。その成績は【5-2-0-6】。勝ったのは84年のシンボリルドルフ、87年のメリーナイス、89年のサクラホクトオー、14年の
イスラボニータ、16年の
ディーマジェスティの5頭だ。ただ、17年以降に限ると、17年の
アルアインが2着、23年の
ソールオリエンスが2着、同じく
ドゥラエレーデが8着と、意外にも勝利から遠ざかっている。
ミュージアムマイルはGIウイナーとして格の違いを見せられるか。大目標の天皇賞(秋)に向けて、弾みがつくレースを期待したい。