9月14日(日)に阪神競馬場で行われるローズステークス(3歳牝・GII・芝1800m)。開催日割りの関係で、近5年のうち4回は中京競馬場で施行されたが、今年は2年ぶりに阪神に舞台が戻る。本稿では同レースの開催にあたり、歴代勝ち時計をランキング形式で紹介する(阪神芝1800mでの開催に限る)。
■5位 1分45秒5 2017年
ラビットラン 皐月賞に1番人気で出走した
ファンディーナが人気に推され、
ラビットランは8番人気で単勝26.4倍と伏兵の一角に過ぎなかった。道中は18頭中13番手と後方寄りに位置。直線では
カワキタエンカがしぶとい粘りを見せていたが、
ラビットランは和田竜二騎手のアクションに応え、馬群の外めから一気に差し切った。上がり最速33.5秒の豪脚で、初タイトルを手にした。
■4位 1分45秒2 2015年
タッチングスピーチ オークス馬
ミッキークイーンが支持を集め、
タッチングスピーチは単勝12.2倍とやや人気薄。桜花賞馬
レッツゴードンキが刻むペースは1000m通過58.4秒のやや速い流れとなり、直線では横に広がっての追い比べに発展。道中15、16番手にいた
タッチングスピーチは
ミッキークイーンと連れるように脚を伸ばし、最後は1馬身半差を付けて重賞初制覇を飾った。
■3位 1分44秒7 2009年
ブロードストリート 春はスイートピーSを勝ち、オークスでは4着。ローズSには5番人気で出走した。道中は馬群まっただ中の7、8番手を追走。直線入口では前が壁となり、追い出しはいくぶん遅れたが、内回りとの合流地点でわずかに1頭分の進路がひらけると、鞍上の叱咤に応えて先行馬を猛追した。外から
レッドディザイアが追ってきたが、これもクビ差封じ、前哨戦を制した。
■2位 1分44秒4 2019年
ダノンファンタジー 2歳女王は桜花賞、オークスで4着、5着といま一歩。三冠最終戦に弾みを付けるべく、ローズSに参戦した。実績やコース相性が買われ、単勝2.2倍の1番人気。好スタートをきって一時は2番手に浮上したが、がっちり構えて7、8番手から運んだ。直線では外に持ち出して脚を伸ばし、内で粘る
ビーチサンバ、
ウィクトーリアをゴール寸前でとらえ、重賞4勝目を飾った。
■1位 1分43秒0 2023年
マスクトディーヴァ 新馬勝ちのあと、忘れな草賞7着を挟み、自己条件で2勝目。目立った実績が無かったことから単勝23.2倍の7番人気だったが、強烈なインパクトを残した。スタートすると
ユリーシャがとび出していき、1000m通過は57.3秒の超
ハイラップ。道中7、8番手にいた
マスクトディーヴァは直線残り200m地点で先頭に立ち押し切った。勝ちタイムは日本レコードを0.8秒も更新した。