9月15日(月・祝)に中山競馬場で行われるセントライト記念(3歳・GII・芝2200m)。菊花賞
トライアルとして80年近い歴史を持つ一戦に、今年は12頭がエントリーしている。本稿では同レースの開催にあたり、歴代勝ち時計をランキング形式で紹介する(中山芝2200mでの開催に限る)。
■5位 2分11秒4 2023年
レーベンスティール デビュー2戦目に初白星を飾り、3歳5月に2勝目をマーク。春二冠に出走はならなかったが、ラジオNIKKEI賞3着を挟んで、セントライト記念に駒を進めた。皐月賞馬
ソールオリエンスに続く2番人気で出走。道中は6、7番手の内ラチ沿いから運び、4コーナーから直線で外目へスムーズに持ち出して、鋭い末脚で突き抜けた。最後はGI馬を相手に1.3/4馬身差で、初タイトルを手にした。
■4位 2分10秒9 2010年
クォークスター ラジオNIKKEI賞2着からの臨戦。日本ダービー4着馬の
ゲシュタルトが1番人気となったが単勝4.0倍で、上位はほとんど差のない人気となっていた。スタートすると、
クォークスターは例によって後方待機。17頭立ての16番手から運んだ。大逃げを打った
ヤマニンエルブが直線でもしぶとく粘ったが、
クォークスターは勝負どころから一気に進出。ゴール寸前で先頭に立ち、混戦を断った。
■3位 2分10秒8 2012年
フェノーメノ 弥生賞は6着に敗れたが、続く青葉賞を快勝し、日本ダービーでも2着と見せ場。セントライト記念では単勝2.0倍の抜けた1番人気に推された。3、4コーナー中間で早くも先頭をうかがい、坂下で完全に抜け出す強気の競馬を展開。直線では後続から伏兵の
スカイディグニティが鋭く追い込んできたが、最後まで1馬身のリードを保ったままゴールし、世代上位の力を存分に見せつけた。
■2位 2分10秒3 2011年
フェイトフルウォー 皐月賞は12着、日本ダービーは13着に終わったが、最後の一冠獲得に向けて勢いを付けるべく参戦。逃げた
ロイヤルクレストが1000m通過57.5秒の超ハイペースで飛ばしたが、
フェイトフルウォーはこれに動じず、じっくり脚を溜めて追走した。勝負どころから満を持して仕掛けると、
サダムパテックや
ベルシャザール、
トーセンラーの人気3頭を封じ込め、1.1/4馬身差で快勝した。
■1位 2分10秒1 2004年
コスモバルク ホッカイドウ競馬の名馬が今も1位に輝く。当時、地方所属馬は
トライアルで優先出走権を獲得しないと菊花賞に出走できなかったため、3着以内が最低条件だった。春の実績が買われ、単勝1.3倍の圧倒的な1番人気でスタート。道中はかかり気味に追走し、2コーナー付近で先頭に立つ競馬に。1000m通過58.8秒とやや流れたが、直線で
ホオキパウェーブの追撃も封じて白星をつかんだ。