JBCスプリントを制したタガノビューティー=2024年11月4日
昨年のJBCス
プリント覇者
タガノビューティー(牡8歳、栗東・西園正)が現役を引退することが分かった。管理する西園正都調教師(69)=栗東=が10日、明らかにした。オーナーサイドとの協議の末に決まったもので、近日中に競走馬登録を抹消し、今後は種牡馬になる予定(けい養先は未定)。
同馬は19年にダートの新馬戦を勝つと、朝日杯FSで4着に好走するなど2歳時から能力の高さを発揮。4歳時にオープン入りすると、ダート戦線で一線級を相手に長く活躍し、24年のJBCス
プリントでついに重賞初制覇を果たした。当初は今年のフェブラリーS(8着)後に引退&種牡馬入りする話もあったが、現役を続行。自身初の海外遠征となった前走のコリアス
プリント5着がラストランとなった。
西園正師は「調教師になって29年。前回のコリアス
プリント5着で
サダムパテックを抜いて、私の管理馬で最も賞金を獲得した馬になりました。(来春で指揮官自身が定年引退のため)これから抜くような馬もいないでしょう。うるさくて、本当に手間のかかる馬ではありましたが、私の調教師人生で最も印象に残る馬です。今後は産駒が出てくることを楽しみに、その活躍を見守りたいと思います」と“第二の馬生”にエールを送った。