新涼特別2025に出走予定のフィドルファドル(今年8月撮影、ユーザー提供:おかおみさん)
21年のBCディスタフを制した
マルシュロレーヌの半妹となる
フィドルファドル(牝3、栗東・矢作芳人厩舎)が、月曜阪神9Rの新涼特別(3歳上・2勝クラス・ダ1200m)で連勝を狙う。
フィドルファドルは父
サトノアラジン、母ヴィートマルシェ、母の父フレンチデピュティの血統。半姉の
マルシュロレーヌは21年のBCディスタフを制し、日本調教馬では初となる米ダートG1制覇を果たした。そして半兄の
バーデンヴァイラーは22年のマーキュリーCと23年の佐賀記念の覇者。さらに姪の
ナミュールは23年のマイルCS、同じく
ラヴェルは22年のアルテミスSと24年のチャレンジCを制している。遡れば祖母の
キョウエイマーチは97年の桜花賞馬だから、コンスタントに活躍馬が出ている名牝系出身となる。馬名の意味由来は「
アップテンポなクラシック曲名。母名より連想」。キャ
ロットクラブにおいて総額3000万円で募集された。
ここまで10戦2勝。デビュー2戦目で初勝利。その後は物足りないレースが続いたが、今夏から距離を縮めたことで軌道に乗った。3走前が4着、前々走が2着と来て、前走で約11カ月ぶりの白星をゲット。それも外を回して2馬身半差の快勝だから、昇級は不問だろう。偉大な姉と比べるのは早計だが、ここは通過点にして、出世街道をどんどん駆け上がってほしい。