「ローズS・G2」(14日、阪神)
秋初戦に臨むオークス馬
カムニャックが10日、栗東坂路で最終リハ。4F55秒1-39秒4-12秒1をマークし、順調な仕上がりを示した。ローズSにオークス馬が出走するのは16年の
シンハライト以来、実に9年ぶり。友道師は「結果を出して、次に行きたい」と、目標とする秋華賞(10月19日・京都)での2冠へ向けて、弾みとすることを誓った。
G1馬らしく、堂々たる振る舞いで躍動した。オークス馬の
カムニャックは栗東坂路で始動戦の最終リハ。4F55秒1と全体時計は控えめだったものの、ラスト1Fは自己ベストとなる12秒1をマーク。ゴール寸前のフットワークには迫力があり、ひと夏を越して威厳が増していた。
「坂路で55秒くらいというのは予定通り。先週で体はできているからね。春に比べてたくましくなっているし、口向きも良くなっています」と友道師は成長ぶりに目を細める。オークス後は放牧に出て、1カ月前に栗東へ帰厩。「いい感じで帰ってきてくれたし、いい感じで調整できている。2週前に乗ってくれた川田ジョッキーも『折り合いは心配ない』と言ってくれたからね」と、休み明けでも不安はない。
かつては秋華賞の前哨戦としてG1馬が多く出走してきたローズSだが、オークス馬が出走するのは実に16年の
シンハライト(1着)以来。この8年のうち、6頭のオークス馬が秋華賞に直行しているが、
カムニャックはひと叩きで本番に挑むローテを選択した。
全ては万全の態勢で本番に向かうため。友道師は「結果を出して、次に行きたい」ときっぱり言い切った。オークスで頂点に立ったとはいえ、桜花賞は不参戦。世代最強をアピールするためにも、秋初戦から絶好のスタートを切る。