団野大成騎手(25)=栗東・斉藤崇=が、調整ルーム内に禁止されている通信機器(スマホ)の預け入れを失念して持ち込んだとして、20、21日の2日間の騎乗停止処分となった。JRAが10日、発表した。今月6日の中山競馬最終レース終了後に中山競馬場の調整ルームの空き部屋に残置された荷物を確認したところ、団野のものであり、中にスマホが1台入っているのが確認された。
団野は私用と業務用で2台のスマホを所持しており、これまでは2台ともロッカーに預けていたが、5日は調整ルーム入室が定められた午後9時ギリギリになったため、慌てていて業務用スマホを預け忘れた。ロッカーに預けられていた私用スマホを含めて2台とも調整ルーム入室以降の通信、通話やアプリの使用履歴はなく、過去の履歴も入室義務期間中の使用履歴は確認されなかった。
開催日の調整ルームの通信機器の取り扱いは公正確保の観点から厳しく取り締まっており、違反行為については重い制裁を科してきた。一方、今回の事案は結果としてスマホを持ち込んだ違反行為はあるものの、使用した事実はなく、悪質性、常習性も認められないことから、過去の事案とは異なるものと考えられるため、2日間の騎乗停止処分とした。