今週の月曜日は、中山競馬場でセントライト記念(GII・芝2200m)が行われます。
過去10年のセントライト記念では前走日本ダービーに出走していた馬が5勝2着7回3着5回と良績を残しています。日本ダービーに出走するためにはそれまでに重賞などで好走し賞金を加算または優先出走権を獲得しなければいけません。よって、前走で日本ダービーに出走している馬は実力のある馬ですし、そのような馬が順当に力を発揮し結果を残していると言えます。
セントライト記念でのそのほかの特徴としては前走からの距離延長馬に良績が集まっていることも挙げられます。過去10年のセントライト記念では前走で2000m以下に出走していた馬が5勝2着3回3着5回となっています。
過去10年のセントライト記念はすべて2200mで開催されています。同じ距離やそれ以上の距離から参戦してきた馬に分がありそうなイメージですが、日本ダービーに出走するほどの実力馬も出走してくることや菊花賞の出走権が懸かる一戦でもあるので、テンから
スピード負けしないことが好走条件のひとつと言えそうです。そのため、前走でセントライト記念よりも短い距離に使われている馬の方が、道中の追走
スピードに対応しやすいためにこのような傾向になっているのではないでしょうか。
今年のセントライト記念でも前走で長い距離に使われている馬よりも、2000m以下で追走
スピードに戸惑う心配のない馬が上位に来るかもしれませんね。
「人気馬を素直に信頼して良いかわからない」、「穴をあけそうな人気薄の馬が知りたい」。そんな時に役立つのが、ケシウマの予想バイブル『
パーフェクト消去法』です。過去のデータから導き出した消去法で、あなたの馬券検討をサポートします。
昨年のセントライト記念では【残った馬】の
アーバンシックが優勝し
コスモキュランダが2着に好走。今年の中山芝2200mで行われた重賞ではAJCCで【残った馬】の
ダノンデサイルが優勝し3着に
コスモキュランダが入線。さらに【注目の穴馬】として取り上げた
マテンロウレオが6番人気で2着と上位を独占しています!
今週もケシウマの【残った馬】&【注目の穴馬】にご期待ください!
ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。
【条件】
前走2200m以上に出走(ただし、前走が日本ダービーだった馬は除く)
[0-0-0-32]複勝率0%
該当馬:
ピックデムッシュ、
フィーリウス、
ヤマニンブークリエ、
リギーロ、
レッドバンデ(過去の該当馬:20年
フィリオアレグロ3番人気7着)
※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしています。
上位人気が予想される
レッドバンデが該当しました。
過去10年のセントライト記念では前走からの距離延長馬に良績が集まっているのは先述した通りです。一方、前走が2200m以上の馬は5勝2着7回3着5回ですが、これはすべて前走で日本ダービーに出走していた馬。前走で2200m以上に出走し、そのレースが日本ダービーではなかった馬には好走例はありませんでした。
日本ダービーは世代のトップが集まる一戦でレベルも高く、道中もタフな流れになることが多いため、距離短縮でも難なく対応することができるのでしょう。しかし、前走で日本ダービー以外の2200m以上のレースに出走していた馬については、どちらかと言えば緩い流れの競馬を経験してしまっているため、セントライト記念では追走
スピードに苦労し結果を残すことができていないと考えられます。
該当馬に挙げた
レッドバンデの前走は1勝クラスの東京芝2400mに出走。レースは1000m通過61.7秒とどちらかと言えばスローな流れ。
レッドバンデはそのレースを5馬身差で制しており結果は評価できますが、前走で遅い流れを経験してしまったことがアダとなる可能性は十分に考えられます。
前走との流れの違いに戸惑ってしまう恐れは十分にありそうですし、本来の力を出し切れないままレースを終えるシーンも想定しておきたいところ。前走同様のパフォーマンスが見られない可能性を一考し、少しでも配当妙味のある馬券を構築するのもひとつの手ではないでしょうか。
はたして、ケシウマはどんな消去データを提示してくるのか。重賞レースの参考として、公開中の『
パーフェクト消去法』を是非お役立てください。