2012年以降は晩秋に行われていた中距離重賞。舞台となる阪神競馬場芝2000mは大阪杯(Bコース使用)でも使用されるコースで、1周1689mの阪神競馬場内回りコース(Aコース)を1周と少々。最大の特徴はスタンド前から発走し、ゴール前に設けられている急坂をスタート直後とゴール前の2度越えなければならない事。そのためハイペースにはなりにくいコース形態となっている。
◎
マイネルクリソーラは目黒記念3着。2歳夏にデビューして4歳夏に3勝クラスを突破するまで1度も掲示板を外すことなく競走キャリアを積み上げた堅実派だ。中山記念5着のあと管理調教師の勇退などもあって歯車がかみ合わないような時期もあったが、今シーズンは使われるごとに調子をあげて日経賞はメンバー最速の末脚を繰り出して0.1秒差5着。メトロポリタンSに勝って挑んだ目黒記念は立ち回りの難しい競馬になったが激しい3着争いを制した。豊富なキャリアに期待した。
〇
グランヴィノスは関ケ原S優勝馬。500kgを超える大型馬で、この時は1年以上に及ぶ長期休養明けだったが、半マイル通過49.8秒というスローペースを2番手で折り合って進むと、最後はあっさりと抜け出して最後は11.1秒、11.3秒で危なげなく押し切った。2歳時には新馬戦に勝利したあと京都2歳Sで1番人気の支持を受けた素質馬。阪神コースは[2-1-0-1]と得意にしているコースだ。
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オールナットは大阪城S3着。先行馬有利のペースだったが後方で脚をため、最後は大外から長く良い脚を使った。2歳秋のデビューからしっかりと間隔を空けながら順調にキャリアを積み上げてきた馬で、3勝クラスを卒業して2戦目で現級にめどを立てた。前走は案外だったが、全4勝を記録している右回りに戻って改めて期待したい。
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ジューンテイクは京都新聞杯に勝って神戸新聞杯2着だから4歳世代では屈指の存在。
エプソムCは休み明けで、宝塚記念は先行したものの自分の競馬が出来なかった。このメンバーなら一変があって不思議ない。
小倉記念の勝ち方が印象に残る△
イングランドアイズ、55kgのハンデが魅力の△
ヴェルテンベルク、追い込み鋭い△
サブマリーナも無視はできない。