神戸新聞杯2025に出走予定のデルアヴァー(今年5月撮影、ユーザー提供:あすりさん)
フランケル産駒の
デルアヴァー(牡3、栗東・松永幹夫厩舎)が、神戸新聞杯(3歳牡牝・GII・芝2400m)で重賞初制覇を狙う。
デルアヴァーは父
Frankel、母アムールブリエ、母の父Smart Strikeの血統。父は現役時代にG1・10勝を含む14戦14勝。21世紀最強の呼び声が高い歴史的名馬だ。種牡馬としても極めて優秀で、世界各国でGI馬を送り出している。一方の母系も一級品。母の
アムールブリエは15年と16年のエンプレス杯を連覇するなど、ダート重賞6勝を挙げている。さらに祖母の
ヘヴンリーロマンスは05年の天皇賞(秋)を制した名牝。伯父の
アウォーディーは16年のJBCクラシック、叔父の
ラニは同年のUAEダービーを制している。
ここまで7戦2勝。昨夏に福島でデビュー勝ち。その後は強敵相手に善戦止まりだったが、前々走のひめさゆり賞で待望の2勝目をゲット。さらに前走の京都新聞杯でも3着に健闘し、地力強化を印象付けた。今回は約4カ月ぶりとなるので仕上がりがカギだが、このメンバーでも大きな力差はないだろう。
フランケル産駒はこれまでにJRA重賞を
ミスエルテ、
ソウルスターリング、
モズアスコット、
グレナディアガーズの4頭で9勝している。しかしながら21年の阪神Cを
グレナディアガーズが制したのを最後に32連敗中だ。ここで父に久々のタイトルを届けることができるか。そういった意味でも
デルアヴァーの走りには要注目となる。