スプリンターズS2025に出走予定のルガル(24年9月撮影、ユーザー提供:旅っ程さん)
昨年のJRA賞最優秀ス
プリンターの
ルガル(牡5、栗東・杉山晴紀厩舎)が、スプリンターズステークス(3歳上・GI・芝1200m)で史上4頭目の連覇を狙う。
ルガルは父
ドゥラメンテ、母アタブ、母の父New Approachの血統。曾祖母の
イーストオブ
ザムーン(
East of the Moon)は94年に仏1000ギニー、仏オークス、ジャックルマロワ賞を制覇。4代母のミエスク(
Miesque)は87〜88年のBCマイルを連覇するなど、仏英米でG1を10勝した歴史的名牝だ。近親にもキングマンボ(Kingmambo)を筆頭に世界各国のGI馬がズラリと並ぶ。馬名の意味由来は「王(シュメール語)」となっている。
ここまで16戦4勝。24年の
シルクロードSで重賞初制覇。高松宮記念はレース中に骨折したこともあって10着に大敗したが、秋のスプリンターズSで巻き返しに成功。好位から堂々と押し切り、鞍上の西村淳也騎手と人馬揃ってのGI初制覇を果たした。その後はGIを3戦して11着、7着、5着と結果が出ていないが、まだまだ見限るのは早計だ。
90年のGI昇格以降に限ると、スプリンターズSを連覇した馬は93〜94年のサクラバクシンオー、12〜13年の
ロードカナロア、16〜17年の
レッドファルクスの3頭しかいない。待望の復活を果たし、史上4頭目の偉業達成となることを期待しよう。