力強い脚取りで登坂したドゥラドーレス(撮影・持木克友)
「オールカマー・G2」(21日、中山)
6歳秋を迎え、完成の域に入ってきた
ドゥラドーレスが18日、美浦坂路で充実ぶりをアピール。確かな脚取りで駆け上がり、強めに追われたラストは鋭い伸びを披露した。念願の重賞タイトル奪取へ、態勢は整っている。栗東では反撃を期す
リカンカブールがCWを軽快に駆け抜け、順調な調整過程を示した。
未完の大器
ドゥラドーレスが満を持して初タイトル獲得へ臨む。脚部不安による約1年3カ月の長期離脱なども経験したが、今年は2月の小倉日経賞でオープン初Vを飾ると、その後は
エプソムC→七夕賞が連続2着。重賞制覇にあと一歩のところまで迫っている。
最終追いは美浦坂路を単走で力強く駆け上がり、4F53秒5-38秒3-12秒2を計時した。宮田師は「先週よりも1段階上がった感じで、いい動きでした。体が整ってきて八、九分のところまで来ています。前走は負けてしまいましたが、しっかりとポジションも取れて、折り合い面の進歩も見られました」と6歳秋を迎え、完成の域に入ってきたことを示唆した。
上位人気が予想されるG1・2勝馬
レガレイラは、2つ下の半妹。きょうだい対決にも注目が集まる。実績ではリードされているものの、同じ斤量57キロで戦えることは大きなアドバンテージだ。師は「今回は胸を借りる立場ですが、中山の芝二二は合っている舞台だと考えていますし、十分チャンスはあると思っています」と
チャレンジャー精神で真っ向勝負を挑む。
既にターフを去った
イクイノックスや
ドウデュースなど、そうそうたる顔触れの最強世代として、是が非でもタイトルは獲得したいところ。陣営の一挙手一投足からも、並々ならぬ意欲が感じられる。秋のG1戦線へ名乗りを上げるためにも、内容だけでなく結果が求められる一戦を迎える。