栗東坂路で好反応を見せたジョバンニ(撮影・石湯恒介)
「神戸新聞杯・G2」(21日、阪神)
歴史ある
トライアルで秋初戦を迎えるダービー5着馬
エリキングは18日、栗東CWを単走。躍動感のある動きで好気配を伝えた。皐月賞で4着と好走しながらも、ダービーは8着に沈んだ
ジョバンニは栗東坂路で軽やかな走り。フレッシュさを取り戻した。ハイレベルの京都新聞杯3着馬
デルアヴァーもひと夏越して心身とも充実しており、栗東CWで態勢を整えた。
ダービー8着の巻き返しに燃える
ジョバンニが万全の動きを見せた。朝一番の栗東坂路で単走。リズミカルに脚を前へ前へと伸ばし、気迫漂う動きで4F56秒1-39秒6-12秒2をマークした。前進気勢も抜群。跳ね上がるチップが脚さばきの力強さを物語っていた。
追い切りを見守った杉山晴師は「先週松山ジョッキーに乗ってもらい時計をしっかり出しているので、けさは気が入り過ぎないように。順調ですね」と納得の表情を浮かべた。キャリア7戦中6戦が4着以内と、まさに“優等生”タイプ。2歳時から完成度の高さを強みに、G1戦線でも能力の高さを発揮していた。
中団を進んだ前走のダービーではいまひとつ伸び切れず8着。初めて精彩を欠く結果となったが、松山が「調教でも体をしっかり使えていない感じがあったけど、レースでも反応が鈍いところがあった」と口にするように、見直しは可能だ。
仕切り直しの一戦。「休ませた分、気持ちの面で余裕を持って走ることができている。スタミナはあると思う」とトレーナーは手応えを口にする。まずはここで結果を出し、大舞台へ弾みをつける。