秋のダート戦線を占う上で重要な一戦となる
シリウスS。ハンデ戦ということもあり波乱の要素も十分で、実力馬たちが鎬を削る。GI戦線へ向けて各馬がどのような走りを見せるか注目が集まる。
1.3歳馬、4歳馬の若い世代が中心
過去10年の年齢別データを見ると、3歳馬が[2-2-0-8]で複勝率33.3%と最も高い数値を記録。次いで4歳馬が[2-1-3-18]で複勝率25.0%と続く。これに対し、5歳以上は22%以下と徐々に成績が下降しており、若い世代が中心となるレース傾向が顕著だ。斤量の恩恵もある3歳馬は特に注目すべきだろう。
2.ダート
グレード競走からの転戦組が好成績
前走のクラス別成績では、地方競馬(ダート
グレード競走)から参戦してきた馬が[4-0-1-13]で複勝率27.8%と健闘している。特に地方のGI級レースからの参戦馬は侮れない存在だ。対照的に、JRAのオープン特別組は[3-6-5-65]で複勝率17.7%と苦戦傾向にある。
3. 前走の人気が信頼度の指標に
前走で1番人気に支持されていた馬は[2-5-3-13]で複勝率43.5%と、高い信頼性を示している。軸馬を選ぶ上では重要なデータだ。一方で、前走6〜9番人気だった馬も[2-2-4-30]で複勝率21.1%、複勝回収率104%と妙味十分。人気薄だからといって安易に軽視するのは危険で、伏兵の台頭も十分に考えられるレースだ。
カナルビーグルはデータ上優位な3歳馬で、2走前にユニコーンSを制しており、古馬相手でも実績は遜色ない。前走はダート
グレード競走の東京ダービーで、これも好走傾向にあるデータだ。今回が初の古馬との対戦となるが、成長力もあってチャンス十分だろう。