秋の短距離王決定戦、スプリンターズSが中山競馬場を舞台に行われる。春の高松宮記念を制した王者や、昨年の覇者、海外からの刺客も参戦し、電撃の6ハロン戦にふさわしい豪華メンバーが揃った。秋のス
プリント路線の頂点を極めるのはどの馬か、注目が集まる。
1.格の違いを見せる前走GI組
過去10年のデータを分析すると、前走でGIを使われた馬が圧倒的な強さを見せている。その成績は[3-3-1-9]で複勝率は43.8%と非常に高く、単勝回収率も211%を記録。春のGIで厳しい戦いを経験してきた実力馬が、秋初戦のここで格の違いを見せつける傾向が顕著だ。他の路線から挑む馬にとっては厳しいデータと言えるだろう。
2.先行・好位勢が圧倒的有利
過去10回で、前走4角位置が3〜7番手の馬が[6-5-7-36]で複勝率33.3%、複勝回収率125%と好成績。先週までの中山芝のレース傾向を見てもちょうどこれくらいの馬が有利そうだ。
グランアレグリアのように後方から一気の追い込みを決めた馬もいるが、通常は好位の馬が狙い目になるだろう。
3.好走率が高い中9週から24週の休養明け
レース間隔に注目すると、前走GI組が好走しているということもあって、中9週から24週で臨む馬が好成績を収めている。この組は過去10年で[3-3-2-20]、複勝率28.6%を記録。一方で、中4週から8週の組は[2-2-7-60]で複勝率15.5%と苦戦傾向にある。夏にしっかりと休養を取り、秋の大一番に向けて万全の態勢で臨む馬が結果を出しており、ローテーションの重要性がうかがえる。
サトノレーヴは、前走が海外G1のクイーンエリザベス2世ジュビリーSで2着と好走。データ上、複勝率43.8%と信頼性が高い前走GI組に該当する。レース間隔も中13週と、好成績を残している中9〜24週のローテーションに合致。高松宮記念を制した実績もあり、国内外の強敵と渡り合ってきた実力は本物。春秋ス
プリントGI連覇へ向けて視界は良好だ。