中山開催は早くも最終週。メイクデビューは土日で計4鞍が組まれている。各厩舎の血統馬がスタンバイしており、それぞれの初陣に注目だ。
【9月27日(土) 中山芝1600m】
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ギリーズボール(牝、父
エピファネイア、母フロアクラフト、美浦・手塚貴久厩舎)
母は芝1400〜2000mで4勝。おばに
バウンスシャッセ(重賞3勝)や
コントラチェック(重賞3勝)、おじに
ムーンクエイク(京王杯ス
プリングC)と近親には活躍馬が並ぶ。「気性面が難しいけど、しっかりと動けている。案外、コントロールも利く。そんなに大きくないけど、いいバネがありそう。初戦から楽しみです」と手塚貴久調教師。鞍上はC.ルメール騎手が予定されている。
【9月28日(日) 中山ダート1200m】
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ジョイアミーア(牝、父
モズアスコット、母ヴィータアレグリア、美浦・高柳瑞樹厩舎)
母はマリーンC(JpnIII)の勝ち馬。半兄に
アグラード(現2勝)、
グランジョルノ(JBC2歳優駿2着、雲取賞2着)がいる。「気が入りやすいタイプ。ムチッとした体形的にもダートの短い距離向きだと思います」と高柳瑞樹調教師。鞍上はJ.モレイラ騎手が予定されている。
【9月28日(日) 中山芝2000m】
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エピックフライト(牡、父
エピファネイア、母ユナカイト、美浦・黒岩陽一厩舎)
母は芝1600mで2勝。おばに
アーモンドアイ(国内外GI・9勝)がいる。「まだ緩いけど、体力面は十分。調教を重ねるにつれ、操縦性も高まってきた。いい脚を長く使うタイプで、後半に加速できそう。血統的にもポテンシャルは高いと思います」と黒岩陽一調教師。鞍上はJ.モレイラ騎手が予定されている。
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ブラウンバナナ(牡、父
キズナ、母グリーンバナナズ、美浦・林徹厩舎)
半姉に
Audarya(米仏G1・2勝)がおり、半兄の
パーティハーン(現1勝)は2戦目に京都の芝2000mで勝ち上がっている。「エンジンのかかりに時間がかかるけど、しぶとく脚を使うタイプ。いい素質を持っていると思います」と林徹調教師。鞍上は津村明秀騎手が予定されている。
(取材・文:竹之内元)