毎日王冠2025に出走予定のエルトンバローズ(23年10月撮影、ユーザー提供:暁雨さん)
重賞2勝の実績を誇る
エルトンバローズ(牡5、栗東・杉山晴紀厩舎)が、毎日王冠(3歳上・GII・芝1800m)の2年ぶり2勝目を狙う。
エルトンバローズは父
ディープブリランテ、母ショウナンカラット、母の父ブライアンズタイムの血統。祖母の
ニュースヴァリューはJRAで6勝を挙げたオープン馬。その半姉の
ベガは93年の桜花賞とオークスを制している。そして近親にはアドマイヤベガ、アドマイヤドン、
ハープスターとGI勝ち馬がズラリ。誰もが認める名牝系の出身だ。
ここまで16戦4勝。23年4月の未勝利で5戦目にして初勝利を挙げると、そこから1勝クラス、ラジオNIKKEI賞、毎日王冠と破竹の4連勝。その後は勝利から遠ざかっているものの、23年のマイルCSが4着、24年の毎日王冠が3着、マイルCSが2着だから、まだまだ一線級で戦える力を秘めている。休み明けだった前走の中京記念では8着に崩れたものの、58kgのトップハンデタイでもあったので、見限るのは早計。叩き2戦目の今回は真価が問われる一戦となる。
今年で76回目を迎える毎日王冠だが、2勝した馬は88〜89年のオグリキャップ、20年、22年の
サリオスの2頭しかいない。
エルトンバローズは史上3頭目の2勝目、そして同じく2頭目の隔年制覇となるか。秋のGI戦線に弾みをつける2年ぶりの重賞制覇を期待したい。