京都大賞典2025に出走予定のサンライズアース(今年3月撮影、ユーザー提供:さめさん)
今年の阪神大賞典を制した
サンライズアース(牡4、栗東・石坂公一厩舎)が、京都大賞典(3歳上・GII・芝2400m)で重賞2勝目を狙う。
サンライズアースは父
レイデオロ、母シャンドランジュ、母の父マンハッタンカフェの血統。母は未勝利だが、半兄の
セラフィックコールは23年のみやこS、24年と25年のダイオライト記念の覇者。半妹の
テリオスララは24年の萩Sを制し、阪神JFで3着だった。遡ると祖母は名繁殖牝馬の
ハルーワソングなので、
ヴィルシーナ&
シュヴァルグラン&
ヴィブロスのきょうだいはいとこにあたる。
ここまで8戦3勝。24年のクラシックでは皐月賞こそ12着に大敗したが、日本ダービーでは後方から向正面での早め進出が功を奏し、0秒7差の4着に食い込んだ。その後は長期休養を強いられ、復帰戦の日経新春杯こそ最下位の16着だったが、3走前の早春Sでは2着に奮闘。そして格上挑戦した前々走の阪神大賞典で早めスパートから6馬身差の圧勝を収め、
レイデオロ産駒として最初のJRA重賞ウイナーとなった。続く天皇賞(春)も差し有利の展開の中、前々から踏ん張って0秒8差の4着だから、ロングディスタンスでは現役屈指の実力馬といえる。
今回は史上4頭目の偉業がかかる一戦でもある。JRAに「大賞典」と名の付くレースは施行時期が早い順に小倉大賞典、阪神大賞典、新潟大賞典、京都大賞典の4つあるが、そのうちGIIは阪神大賞典と京都大賞典の2つ。この両レースを同年に制した馬は91年のメジロマックイーン、00年のテイエムオペラオー、02年のナリタトップロードの3頭しかいないのだ。いずれもGI馬である先輩3頭に続けるか。秋の始動戦で新たな勲章をつかみ取り、大舞台に弾みをつけてほしい。