「テレ玉杯オーバルスプリント・Jpn3」(23日、浦和)
4年ぶりとなった秋分の日決戦はJRAから遠征の新星・
サンライズフレイムが1番人気に応えて重賞初制覇。一昨年覇者の
ドライスタウトとの兄弟Vを決めた。2着には地元・浦和の伏兵8番人気の
アウストロが好位から粘り込み、3着には4番人気の船橋
ムエックスが突っ込んだ。
ここ2年、雨に見舞われた一戦も今年は朝から絶好の競馬日和。その中で3馬身差の快勝劇を披露したのが浦和だけでなく、地方競馬場初参戦の
サンライズフレイムだった。
発馬直前に
エートラックスがゲートを突進するアク
シデントはあったが、動じることなくスッと好位2番手。3角手前では抑え切れない手応え。「早いと思ったけど、直線も短いし、ブレーキをかけるよりも」と菱田の好判断。逃げる
エートラックスを難なくパスして先頭へ。一気に差を広げると、直線は右ステッキ2発に反応して最後は手綱を押さえる余裕だった。
5歳の秋にして待望のタイトル奪取。デビュー3戦目以降は千四に特化してG3で3、4、5、5着。14戦して掲示板を外したことのなかった堅実派に、ついにご褒美がやってきた。「ここ(浦和)へ勝つイメージを持って来ましたが、その通りの展開。乗り難しいし調整も難しい馬だけど、厩舎の方がうまく調整してくれた。力のある馬に乗せてもらってありがたい」と満面の笑みで感謝する。
自身は26日に33回目の
バースデーを迎える。3度目のコンビで大仕事を決めて「(体も)大きくて、跳びも大きな馬だけど、小回りも全く苦にせず上手に走ってくれましたね」と相棒の走りをたたえた。
石坂師にとっては22年TCK女王盃(
テオレーマ)以来3年ぶりの交流重賞V。「素直にうれしい。やっと勝てました。前走のダメージもなかったので早めにここを目標に。いい状態で持って来られたし、ジョッキーもうまく乗ってくれました」と目を細めた。次走は未定としたが、「この馬の良さは爆発力。どんな展開でも脚を使ってくれます。これで選択肢も広がりましたね」。交流ス
プリント戦線に新たな顔が加わった。