【スプリンターズS】高松宮記念3年連続2着ナムラクレア、10度目のG1出走で悲願Vへ 長谷川調教師「精神的な衰えは一切ない」

2025年09月24日 06:10

長谷川調教師自らまたがり調整するナムラクレア

◆第59回スプリンターズS・G1(9月28日、中山競馬場・芝1200メートル)

 秋G1開幕戦の第59回スプリンターズS(28日、中山)で、G1・10度目の出走となるナムラクレアが悲願のビッグタイトルを狙う。春秋スプリントG1であと一歩が遠い6歳牝馬に陣営は今度こその期待を込める。

 積年の悔しさを今度こそ晴らす。6歳牝馬ナムラクレアは今回が通算10度目のG1出走となる。重賞5勝を挙げ、G1で2、3着が3度ずつ。長らくスプリント界の最前線で活躍しているが、あと一歩手が届いていない。

 3年連続の2着に惜敗した高松宮記念の際、長谷川調教師は「G1を勝たせないといけないレベルの馬。何とかG1のタイトルを取らせてあげたい」と口にした。今回も「答えは変わらない」。ビッグタイトル獲得への闘志が、心の中で燃え続けている。

 前走の函館スプリントS(8着)は出遅れたうえ、故障馬の影響でポジションを下げざるを得なかったことが響いた参考外のレースだ。8月21日の栗東帰厩後は、坂路主体で調整を重ね、約1か月で出した時計は9本。大一番での巻き返しに向け、こん身の仕上げを施している。「今回は乗り込み量も多く、馬もそれに応えてくれている。現状では特に言うことがないぐらいの状態まできているかな」とトレーナーは胸を張る。

 強豪ひしめく現6歳世代の一角。切れ味鋭い末脚に加えて「トップクラスで走っているなかで、心が折れてもおかしくないレースもあったけど、精神的な衰えは一切ない」と長谷川師が認める強じんな精神力を武器に、サトノレーヴママコチャトウシンマカオなどと激闘を繰り広げてきた。

 キャリア23戦目でも、まだまだ絶頂期。指揮官は「ピークアウトしたとか、僕らは一切感じていない」と万全の状態を強調した。牝馬の年齢を考えると、残された現役生活はそう長くはない。ライバルたちを打ち倒し、今度こそ壁を破る。(山本 理貴)

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