トゥーナスタディの齋藤雄一調教師(c)netkeiba
地方・岩手の若き気鋭、齋藤雄一調教師が、土曜中山9Rの芙蓉ステークス(2歳・オープン・芝2000m)の
トゥーナスタディ(牡2)でJRA初勝利を狙う。
齋藤調教師は84年9月15日生まれ、新潟県出身の41歳。02年に岩手で騎手デビュー。菅原勲元騎手や村上忍騎手などのトップジョッキーと何度もリーディング争いを演じ、11年には東京で行われた南部杯にも
ゴールドマイン(12着)で参戦した。地方通算9853戦1078勝。重賞は09年桐花賞の
ゴールドマインなど18勝を挙げている。そして18年に調教師に転身。かつてはシンボや
ソロフレーズに
フタイテンロック、現役では
サウザンドマイルや
フタイテンホイールなどの活躍馬を手掛け、地方通算2906戦305勝の成績を残している。
芙蓉Sには
トゥーナスタディで参戦する。
ゴールドアクター産駒で、祖母の
ラブームが仏のG3を2勝している血統馬。ここまで8戦3勝だが、芝に限ると3戦1勝、2着2回。若鮎賞、ジュニアグランプリと地元の芝重賞ではともに2着を確保している。さすがに今回は大幅な相手強化となるので強気なことはいえないが、やる気に溢れた41歳の若きトレーナーらしい参戦といえる。
実は齋藤調教師のJRA挑戦は2回目だ。1回目は開業2年目だった19年の朱鷺S。
ソーグレアで最下位の16着に終わったものの、JRA時代に騎乗していた横山典弘騎手とのタッグはちょっとした話題となった。あれから6年、トレーナーとして飛躍を果たし、当時の悔しさを晴らすチャンスを得た。今回は主戦を務める岩手所属の菅原辰徳騎手とのコンビ継続。家に帰れば3人の娘の良きパパが、中央でカッコいい姿を見せられるか。その果敢なチャレンジに大きな拍手を送りたい。