気合十分に美浦Wを力走するドゥレッツァ(撮影・持木克友)
「京都大賞典・G2」(10月5日、京都)
宝塚記念9着からの巻き返しに燃える一昨年の菊花賞馬
ドゥレッツァは1日、美浦Wで躍動した。ぐずついた天気のなかで追われた
ドゥレッツァの最終リハ。しまい重点のソフトな内容でも、やはりG1馬の迫力は違った。数字以上に体を大きく見せ、重低音を響かせながら美浦Wを力走。秋の始動戦を使うにあたっては十分な内容だった。
単走で追われて6F84秒8-38秒1-11秒7。見守った尾関師は「気合が入って、折り合いもついて、馬場が悪いなかでも動いてくれて。先週よりも上向いてきた」と安どの表情を浮かべる。帰厩直前にアク
シデントがあり、立ち上げの段階では重め残りだったが、先週の併せ馬でスイッチがオンへ。このひと追いで出走態勢は整った。
23年の菊花賞馬も、その後は勝利の二文字から遠ざかっている。前走の宝塚記念9着は「馬場や枠順、展開など、悪い要素が重なって不完全燃焼に終わった」が、昨年の
ジャパンCでは2着同着に健闘し、今年3月のドバイシーマCでも見せ場十分の3着。トップクラスの実力に陰りはない。「京都は菊花賞を勝っている舞台。仕切り直しのレースとしてはいいと思う。開幕馬場も菊花賞であれだけの時計と上がりで走っていますし、(脚質的にも)自在に動けますからね」。思い出の地で久々のVをつかみ、存在感を示したいところだ。