力強く栗東坂路を駆け上がったアドマイヤテラ(撮影・石湯恒介)
「京都大賞典・G2」(10月5日、京都)
春の目黒記念に続き、重賞連勝を狙う
アドマイヤテラは1日、栗東坂路で最終追い。迫力を感じさせるフットワークで駆け上がり、“勝負の秋”へ向けて好ムードを漂わせた。
アドマイヤテラが好気配をアピールした。最終リハは栗東坂路で単走追い。キビキビとした脚さばきで登坂すると、最後まで
バランスを崩すことなく加速して、4F53秒7-38秒9-12秒6をマークした。友道師は「先週までにしっかりできています。放牧先でも乗り込んでもらっていましたしね。動きに迫力が出てきた」と仕上がりに納得の表情を浮かべた。
昨年の菊花賞が3着。向正面からの早めの動きだしで上位争いを演じ、大器ぶりを発揮した。そして迎えた今季は、大阪-ハンブルクCを圧倒的なパフォーマンスで完勝すると、続く目黒記念は57・5キロのハンデを背負いながら、好位から危なげのない内容で重賞初制覇を決めた。「最近はゲートの出が良くなってきていて、いい位置を取れるようになっていますね。菊花賞の後に、しばらく休んだのが良かった」と指揮官。じっくりと時間をかけ、着実に
ステップアップしている。
夏場を充電に充て、4カ月ぶりの復帰戦。秋はここから
ジャパンC→有馬記念という青写真を描いており、始動戦からしっかりと弾みをつけたいところだ。「背が伸びて、よりステイヤーっぽくなりました。順調に成長していますね。先週追い切りにまたがった川田騎手も『さすが重賞勝ち馬になりましたね』と言ってくれました。ようやくG1を狙えるところまできたと思います」とトレーナーの言葉にも熱がこもる。伸び盛りの4歳馬が、大舞台へ向けて勢いを加速させる。