「毎日王冠・G2」(10月5日、東京)
促したわけではない。それでも、輝いてきた場所に向かうことを理解しているかのように、
エルトンバローズは1日、心地良く加速して坂上へとたどり着いた。西村淳を背にゆったりとしたペースで前半をまとめ、ラスト1Fに反応を集約。馬なりのまま11秒8(4F54秒4)のフィニッシュへと結びつけた。
「予定通り、おしまいだけサッと反応を確認しました。前回(中京記念8着)はブランク(骨折明けで9カ月ぶり)がありましたからね。返し馬から、いい時に比べて走りの
バランスが良くなかったです」と杉山晴師。使って良くなるタイプだけに、「上向いてきています」と上昇ぶりを示唆した。
毎日王冠は3年連続の参戦。23年はG1ウイナーの
ソングライン、
シュネルマイスターを抑えて勝利をつかみ、昨年も3着と好走している。自信を持って挑めるステージであることは確かだろう。「結果を出して、マイルCS(昨年2着)に臨みたいと思っています」と指揮官は重要な
ステップ戦になることを強調した。勝負の5歳秋。勝ち方を知る舞台で弾みをつけ、G1への道筋を描く。