「凱旋門賞・仏G1」(5日、パリロンシャン)
日本馬にとって最大の敵!?とも言えるパリロンシャン競馬場の馬場。過去、多くの挑戦馬が雨馬場で力を発揮できずに敗れてきた。ひと雨降ると一気に悪化するのがロンシャンの芝コース。今年も金曜から土曜にかけて雨予報となっている。そこで
シャルル・ド・
コルドン場長に直撃。すると、日本馬にとって追い風となりそうなコメントがこぼれてきた。
凱旋門賞が行われるパリロンシャン競馬場で日本の報道陣向けの馬場見学会が行われ、
シャルル・ド・
コルドン場長が馬場に関する説明を行った。今年の夏に大幅な改修工事があり、直線を迎える前にある
フォルスストレート部分の排水を改善。この部分は坂の下りになっているため、水がたまりやすく、雨が降った後、馬場状態が直線部分とは大きく違うため、多くのジョッキーから改善要求があったという。
具体的な工事内容は、馬場に幅5センチ、深さ30センチの溝をラチに平行して複数掘り、そこに排水用の砂を入れることで雨水が流れる通り道を作った。場長は「今はパリロンシャンの馬場状態がどこでも同じになりました。芝を育てるのには苦労しました。ただ、まだ根が伸び切っていないから、来年はもっといいコースになると思います」と説明した。
馬場への散水に関しては9月7日に6ミリ行ったが、それ以降は一度も行われていない。2日時点の馬場状態は少し軟らかめの良馬場だったが、3日午後から4日にかけて雨予報。「金曜日の午後から土曜の朝にかけて、10ミリぐらいの雨が降りそうですが、その後は降らない予報です。日曜はいい天気になって、日本馬が勝つといいですね」とエールを送っていた。