スワンS2025に出走予定のアドマイヤズーム(24年12月撮影、ユーザー提供:あまに煮さん)
昨年の朝日杯FS覇者の
アドマイヤズーム(牡3、栗東・友道康夫厩舎)が、スワンステークス(3歳上・GII・芝1400m)で始動戦を迎える。
アドマイヤズームは父
モーリス、母ダイワズーム、母の父ハーツクライという血統。母は12年スイートピーSの覇者。半兄の
ダノンブレットと
ヴィアメントはオープン馬。また、祖母の
フォルナリーナは99年に桜花賞
トライアルの4歳牝馬特別で3着だった。
ここまで5戦2勝。24年の朝日杯FSは2番手でリズム良く運ぶと、直線で後続を突き放し、2着の
ミュージアムマイルに2馬身半差の圧勝。展開利があったとはいえ、上がり3Fはメンバー中最速の33秒6だから、まさに力が違うといった感じの走りだった。年が明けて初戦のニュージーランドTは2着。前走のNHKマイルCは14着に大敗したが、道中の落鉄が堪えたもので度外視できる。迎える今回は古馬相手、1400mと初物尽くし。しかも休み明けとなるが、力を出し切れれば好勝負になっていい。
84年の
グレード制導入以降、2歳GIの勝ち馬は延べ17頭がスワンSに参戦。その成績は【3-1-3-10】で、勝ったのは05年の
コスモサンビーム、12年の
グランプリボス、21年の
ダノンファンタジーの3頭しかいない。
アドマイヤズームは古馬を撃破し、2歳GI勝ち馬として史上4頭目の戴冠となるか。願わくはすっきりと勝って、秋のGI戦線に打って出てほしい。