スワンS2025に出走予定のグレイイングリーン(今年8月撮影、ユーザー提供:撃鉄さん)
2年目の高杉吏麒騎手が、スワンステークス(3歳上・GII・芝1400m)の
グレイイングリーン(牡7、栗東・池江泰寿厩舎)で重賞初勝利を狙う。
高杉騎手は05年9月28日生まれ、滋賀県出身の20歳。24年3月に栗東・藤岡健一厩舎からデビューした。同年にルーキー最多の48勝を挙げて、JRA賞の最多勝利新人騎手を受賞。今年も既に55勝を挙げて、全国リーディングで13位につけている。
スワンSのパートナーは初騎乗の
グレイイングリーンだ。ディープインパクト産駒で、現役屈指の7F巧者。長らく善戦キャラだったが、前走の朱鷺Sで3年7カ月ぶりの勝利を手にした。今回は23年の阪神Cで4着に敗れて以来、1年10カ月ぶりの重賞挑戦となるが、良馬場さえ叶えば十分にやれる力がある。先週の京都大賞典では同じくディープインパクト産駒で池江厩舎所属の
ディープモンスターが初タイトルゲット。そんな目に見えない力の後押しも頼もしい。
高杉騎手はこれまでJRA重賞に21回騎乗している。しかしながら、今年の京都記念の
バビット、同じくレパードSのハグでの4着が最高着順となっている。今度こそは悲願のタイトル獲得となるか。20歳になったばかりの若武者が、テン乗りのパートナーの持ち味をフルに引き出すことを期待したい。