【サウジアラビアRC】出世レースで大器の片りん見せつける!ゾロアストロの宮田調教師が自信「余裕が醸し出される」

2025年10月07日 06:40

2歳戦好調の宮田厩舎が自信を持って送り出すゾロアストロ(カメラ・荒牧 徹)

◆第11回サウジアラビアロイヤルC・G3(10月11日、東京競馬場・芝1600メートル)

 今週は3日間開催で3重賞が行われる。のちのG1馬を多く送り出す第11回サウジアラビアRC・G3(11日、東京)に出走するゾロアストロは厩舎期待の素質馬だ。

 重賞の舞台でも大器の片りんを見せつける。ゾロアストロは、すでに2歳馬5頭が勝ち上がる宮田厩舎のなかでデビュー前から期待されていた一頭。「(強みは)操縦性の高さや心肺機能の高さから余裕が醸し出される」。宮田調教師は3戦目を迎える同馬に対して変わることがない自信をのぞかせる。

 デビュー戦は1・6倍の1番人気となったが、スタートで出遅れる大きなロスがあって2着。2戦目は五分の発馬を決めて好位につけると、札幌2歳Sで首差2着に好走したジーネキングを子供扱い。肩ムチを入れる程度で2馬身半差の完勝と、初戦を上回る1・1倍の圧倒的な人気に応えた。指揮官は「先週、ゲートを出したけど、無難に出られていました。初戦だけ大きく出遅れましたが、今の感じなら流れに乗れるのではないかなと思います」と周囲の不安を一蹴(いっしゅう)する。

 美浦・Wコースの1週前追い切りは野中(レースはルメール)が騎乗して、ラストまでしっかりと脚を伸ばす上々の内容。宮田調教師は「追い切りでも操縦性はすごく高く、人の指示を待って加速できています。テンションは我慢できていると思いますし、相変わらず素晴らしいです」とプラスのコメントを並べ、重賞初挑戦Vを見据える。

 同レースは過去10年で6頭の平地G1馬を送り出し、そのうちの3頭は2歳G1を制覇した。大物感あふれるモーリス産駒が、出世レースを通過点にして飛躍の扉を開く。(浅子 祐貴)

 ◆サウジアラビアRC出走の主な活躍馬 出走後、同年及び翌年の3歳時までに6頭がG1を制覇し、計11頭が重賞を制している。18年の勝ち馬グランアレグリアは4歳以降も含めG1を計6勝。19年に9着だったイロゴトシは障害に転向し23年&24年の中山GJ・JG1を連覇した。

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