秋華賞2025に出走予定のエリカエクスプレス(今年5月撮影、ユーザー提供:レイナルドさん)
武豊騎手が
エリカエクスプレス(牝3、栗東・杉山晴紀厩舎)で、秋華賞(3歳牝・GI・芝2000m)の20年ぶり4勝目を狙う。
武豊騎手はこれまで秋華賞に26回参戦。98年に
ファレノプシスで初制覇。02年に
ファインモーション、05年に
エアメサイアで制し、岩田康誠騎手、C.ルメール騎手と並んで歴代最多タイとなる3勝を挙げている。しかし、その後は18連敗中。13年の
スマートレイアー、17年の
リスグラシュー、24年の
ボンドガールで3回の2着があるが、惜しくも戴冠には届いていない。仮に20年ぶりの勝利となれば、自身の同一GI最長ブランクV。宝塚記念の19年(06年ディープインパクト→25年
メイショウタバル)を1年だけ更新することとなる。
今年のパートナーは
エリカエクスプレスだ。4走前にフェアリーSを制覇。その後は桜花賞が5着、オークスが10着、京成杯AHが11着と右肩下がりだが、気性面での課題が影響している印象も。いずれにしても完全な力負けとは思えず、きっかけ一つで巻き返しがあっていい。その点、数々の名馬を復活に導いてきた武豊騎手との初コンビは大きな魅力となる。
武豊騎手にとっては20年ぶりの秋華賞制覇、そして09年の安田記念の
ウオッカ以来となる牝馬でのGI勝ちがかかる一戦。衰え知らずの名手の手綱捌きを楽しみにしたい。