【アイルランドT】セキトバイースト 成熟の秋 得意千八で3連勝狙う 四位師「体つきにも幅が出てきた」才能開花の予感

2025年10月09日 06:00

 軽快なフットワークで栗東CWを駆け抜けたセキトバイースト(撮影・石湯恒介)

 「アイルランドT・G2」(12日、東京)

 重賞連勝を狙うセキトバイーストは8日、栗東CWで最終追い。久々を感じさせない軽快な身のこなしでウッドチップを蹴り上げ、抜かりのない仕上げで秋初戦に臨む。関屋記念をレコード勝ちしたカナテープも美浦Wで力強い走りを披露。前走で待望のオープン入りを果たしたラヴァンダは栗東坂路を力強い走りで駆け上がった。

 澄み渡る秋晴れの下で、さっそうと風を切った。重賞連勝を狙うセキトバイーストは栗東CWで最終リハ。四位厩舎流の半マイル追いで流す程度の負荷だったが、バネを利かせた身のこなしで4F52秒0-36秒8-11秒3で軽快に弾んだ。

 絶好の気配を漂わせる管理馬に、四位師は「十分だね。元気いっぱいだし、フットワークもいい」と頰を緩める。「しっかりと乗り込んでいるし、十分に仕上がっていると思う」と秋初戦に向け、満を持してゴーサインを出した。

 2連勝中の中身も濃い。オープン初勝利となった都大路Sは、中団からうなるような手応えで進出し、直線入り口で先頭に立つと3馬身半差で押し切った。前走の府中牝馬Sも好位の外から、早めの追いだしになったものの、後続を完封。今回再戦する2着馬からは2・5キロ、3着馬から1・5キロ重い斤量だったことを踏まえれば、さらに評価は上がる。「上手に競馬してくれたのもあるけど、この距離が一番いい。今回は斤量が同じになるのもいいね」と引き続きの府中千八で、別定戦なら負けられない。

 心身ともに未完成だった3歳時には2度のG1を経験。大舞台の空気にのまれて桜花賞は7着、秋華賞で13着に敗れたが、今は違う。「ムキになって走るようなところがあったけど、競馬を重ねるごとに上手に走れるようになった。体つきにも幅が出てきたね」という指揮官の言葉が示すように、才能は花開きつつある。「いい形で大きいレースに向かっていければ」。求められるのは内容と結果。来たるべくG1へと弾みをつけたい。

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